ニッポンの医者 病院 診療所
何時もお世話になっております。
今週発売の週間東洋経済、「ニッポンの医者 病院 診療所」、が出ていましたのでご紹介します。
以前も、東洋経済から医療のテーマが出ていましたが、その続編といったところでしょうか。
今回のトピックは、
・ 診療報酬マイナス改定で病院の43%が赤字
・ 山梨県内で分娩を扱う三回は9年間で63人に2割減
・ 自殺率首位の秋田県で総合病院が次々と精神科病床を休止
・ 全科目休診の東京の総合病院で、出産間近の妊婦も転院迫られる
・ 研修医の外科志望者は10年強で3割も減少。うち男性は4割減
・ 病院勤務の小児科医は、月に8~10日の当直もザラ
・ 過去1年間に暴力被害を受けた看護職員は3割
・ 開業ブームで年間の診療所開設は8269箇所に増加
・ メタボ健診を機に病院通いを促される人は3060万人
というところでしたが、個人的には外科医の減少の深刻さに改めて危機感を頂きました。
ポイントとしては、
・ 日本の医師は毎年4000人~5000人ずつ増加している中、1996年からの推移を見ても、足りないとされる産婦人科は横ばい、小児科は増加基調、外科医は一貫して減少
・ 外科志望者は、1989年の1071人から2003年では761人に約3割減少。男性に限ると4割減
・ 10年後には、新しい外科医はいなくなるという予測あり
・ 今は問題にはならないが、現在の外科医が戦力になる10年後には、英国で起きた手術3ヶ月待ちが余儀なくされる
とのこと、そして、外科志望者の減少理由としては、
① 労働時間の長さと時間外勤務の多さ
② 医療事故のリスクが高い。7割以上の医師が医療訴訟または患者、家族とのトラブルを抱える
③ 賃金が少ない。忙しい科目であろうが、そうでなくても一律とのこと。内科と比べて潰しがきき辛く、開業に向かない
確かに特に外科は、大変やりがいのある診療科であり、医者といえばイメージになる職業ではありますが、現実的な労働環境を考えてみると、大変な過酷な現場であることが推測できます。同世代の医師の友人の中でも、外科は特に多忙です。
父親が40代で第一線の心臓外科医だった時を思い出せば、何時も夜遅く、しょっちゅう夜中に呼び出しされて、さぞかし大変だったんだろうなと今更ながら思います。
医師を守る仕組み、そしてもっと経済的なインセンティブを与える仕組みづくりをしないと、この傾向には歯止めがかからないのでしょう。問題の根の深さは深刻そうです。
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