2008年9月
Re: My Last day
前職の同僚が、会社を転職するということで「My Last day」というタイトルのメールが届いた。
歴史的な金融危機の中での転職で不安はあるけれども、大きな一歩を踏み出したいという志から転職を決意したという趣旨のメールだった。心より成功を祈りたい。
そんな僕も約2年半前同様に「My Last day」というタイトルのメールを英語で書いた記憶がある。詳細には覚えていないが、今後やることを「I will start up Medical Management Business」と定義してメールを送ったことをふと思い出した。
この事業ドメインを立てて突っ走った2年8ヶ月。3年目の残りの時間を初心に帰り更に磨いていきたいと感じた同僚のメールだった。
インターン4期生総括
月日が経つのは早いもので、インターン4期生が参加して2ヶ月最終日を迎えました。
参加前と比べると、各々成長している様子と変わらないところが見られ、想定どおりにいかない複雑な気持ちになり、そんなことを楽しんでいる自分がいます。
今回のテーマとしては、下記の3つをインターン育成プログラムの柱として進めていました。
①社会人としての基本動作を学ぶ
②社会人としての基本スキルを学ぶ
③社会人としての自分の考え企画を実現する力を学ぶ
結果的には、最も重要なのが①の基本動作ということに気付き、後半では主に①に関することを何度も伝えていた印象があります。
育成とは面白いもので、彼らに伝えようとするとまずは自分がきっちりとできていないと説得力がないことに気付くので、結果的には自分の成長にも繋がるのだなと感じます。それだけに改めて人材育成の重要さを強く感じました。
今回参加した4名ですが、各々個性派揃いでかつ知性派が揃ったなという印象です。フィードバックも含めて、各自の紹介を改めてさせて頂きます。
①柳潤子
一橋大学2年生法学部

とてもポーとしていて初めての面接の時には、「この子大丈夫かな?」と心配になるくらいでしたが、よく話を聞いてみると芯が強く、打たれ強く、感性が鋭いことが目立ち、今回参加して頂きました。
一日も休まず時間通りにきっちりと来社し、挨拶もよくでき、整理整頓上手で、日増しに電話対応も上手になっていきました。一方、正直もっと成長するかなと思っていたのですが、なかなか育った環境は手ごわく、基本動作では気になることが最後まで残りました。
また、作業に関してもあくまでもマイペースで周囲の様子をあまり気にせずに仕事を進めるところも、結果的にはあまり改善されないまま終わってしまったところも今後の課題かなと思ってます。逆に、その気にしないマイペース加減にはある種の「大物さ」を感じる点もあり我々凡人には理解できないことは多々ありました。
いずれにしても、自分のことは一番自分がよく知っているようで、最終的にやりたいこと、なりたいことが明確な姿勢はとても立派だし、大学2年生でそこまで見えている人は少ないと思うので一直線に今後も頑張っていってください。ただ、もう少し周囲のペースにあわせることは重要なので今後の課題として改善していって頂ければ何よりです。2ヶ月間お疲れ様でした。
②柳沢宏至
慶応大学3年法学部

初めて面接で会った第一印象は、なんだか2期生の大洞に似て(彼の後輩でもあるので)、なんとなく「チャライ」印象だったのですが、よく話を聞いてみると、横浜市会議員でインターンをしたり、夜中にピルクルを飲みながら本を読むのが好きだったり、実は将来政治家になりたいと言ってみたり、内に秘めた熱いものを感じたことから、今回参加して頂きました。
途中で中だるみもあり、課題の本を読まなかったり、遅刻したりとポカをすることもありましたが繰り返すことはなく、最後までしっかりやり遂げたことはとても素晴らしいと思います。
自称静岡NO.1だったということもあり、とても頭がよく、要領のよいところがあるんですが、同時に引っ込み思案で、もっと強引にでも前に進んだり、自分の意見を率直に伝えてもよいんじゃないかと感じることは多々ありました。
今後の就職活動においては、「チャライ」見た目の印象ではない内に秘めた高い能力を存分に発揮できるように積極的に前に進んで欲しいと思います。人は自分が思っているほど理解はしてくれませんから。
③西山啓佑
慶応大学3年法学部
初めて会ったときから、スマートで何でもやりそうだなという印象がありました。ただ、保守的であまり前に出ないタイプでもあるだろうなと思っていたのですが、インターンを経て(メディウィルの影響なのか)かなりアグレッシブになった感じもします(笑)
何でも積極的に学び、好奇心旺盛で仕事も早いので非常に「使える」男ですが、一つ一つの作業、仕事の背景をもっとよく理解し掘り下げていく力を身に付けると更に成長すると思います。特に「あいまいな課題」、「白紙の状態」から何かを創りあげていくことが最終的には求められてくるので、効率よくこなすだけでなく、個々の事象に対する考える力を磨いていって欲しいです。
投資銀行に興味あるということですが、今の時代はそもそもで「投資銀行の役割とは?」と根本的な問いを投げかけられている激流の時代です。こういうときが歴史的にみると非常に面白い時期になると思うので、果敢に挑戦して多くを学んでいってください。健闘を祈ります。
④羽沢卓磨
一橋大学2年生経済学部

初めて会った時から、「話が長い男」だなと感じてました(冗談です)。やたら論理的に明快にしゃべるので、逆に本当にちゃんとやる奴かどうか判断がつかなかった第一印象です。それもあって、優柔不断な羽沢をみて一回お断りしたものの、その後は熱意に負けました。
実際に仕事を一緒にしてみると、意外(?)なことに「結構しっかりやる男なんだな」と感心しました。確かに、いわゆる「スマート」で「デキル」タイプではないですが、必ず期日まで自分なりに最大限の力を振り絞って結果を出してやるという姿勢がひしひしと伝わってきて、さすが全道大会準優勝のラグビー部のウィングだったと自慢するだけあるなと思います。
一方、一つのことに集中するあまりに遅刻したり、コメントを書き忘れたりと脇の甘さが見られるので不安な点も否めません。また、自分が頑張ったことを何とか伝えようとするあまり、話が長くなったり、上から目線になったり、相手に不快な印象を持たせてしまうことがある点も改善の余地はあるかとは思います。
いずれにしても、前向きで、向上心があって、2年生なのにもう「コンサルティング業界」に興味があると目的意識を持つことは、大変素晴らしいことだと思います。今後も一つ一つのチャンスを生かして、謙虚に成長していってください。楽しみにしてます。
と色々と偉そうにフィードバックさせて頂きましたが、皆さんに学んだことの方が圧倒的に多いです。本当にありがとうございました。みんなの今後の益々の活躍を心から願ってます。
城間
6,600兆円
リーマンブラザーズが破綻してからというもの、米国の金融システムが揺れに揺れている。
リーマンブラザーズに公的支援が入らず、AIGには支援が入ったダブルスタンダードの問題がよく議論になっている。個人的な見解としては、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)と呼ばれる、債券を発行した事業主が破綻した際にその金額を保証する信用デリバティブ商品が、大きな要因だと推測していた。
そうしたら、9月20日(土)の日経新聞にそのCDS取引残高が6,600兆円(約62兆ドル, 2007年末時点)と出ていた。
世界的著名な投資家であるジョージ・ソロス氏が近著であるソロスは警告するの中でも、
~本文より抜粋~
それでもCDS市場は爆発的に成長し、名目資産では他のあらゆる市場を上回るようになった。現在、CDSの契約の残高は42.6兆ドルと推計されている。これは、アメリカの家計の全資産の合計にほぼ等しい金額である。アメリカ合衆国財務省証券(米国債)の市場規模4.5兆ドルはもちろん、アメリカの上場株式の時価総額18.5兆ドルさえも軽く凌駕する巨大市場なのだ。
~本文より抜粋~
AIGはこのCDSの売り手であり、その本家本元なのである。僕はまさにこうした商品を前職で扱っていたこともあり、身近な言葉ではあるが、一般的には知られないこうした信用デリバティブ商品がこの金融危機の問題の大きな要因の一つになっている。
かつてないほどの先行きの不安を感じるのは僕だけではないだろう。
生きる力
「すい臓がんで余命わずかなんだよ」、と突然がんの宣告を受けた大変お世話になっているお客様にお会いしてきた。
何も自分ができない無力さを抱えながら、事の経緯を伺っていた。そうすると先生は、
「複数の病院に聞いたけど全て同じ診断だった。何もしなければ余命は数ヶ月、抗がん剤治療をして2年後の生存率が100人に3人だって言われたんだよ。」
と辛そうな状態にも関わらず丁寧にご説明して下さった。そして、
「でも、俺は生命力が強いから何としてもその3人になるよ」
と力強い目で僕に訴えた。何としても生きたいんだという気持ちがひしひしと伝わってきた。
自分は何もできないながらも、同じくすい臓がんで余命限られたと分かってから「最後の授業」を行ったR パウシュの本を渡し、少しでもよい人生になるようにと祈りつつ握手をし、
「また、必ずお会いしましょう。」
と伝えた。そして、最後に先生は、
「城間さんには会いたかったんだよ。こんな客でごめんな。」
と言った。
僕はこらえていたものがあふれ出し、涙が止まらないまま帰路についた。
生きる力が少しでも良い方向にむかうことを心より祈願してます。
事故米=サブプライム?
金融市場では、リーマンブラザーズの破綻で大きく揺れている。主因はサブプライムローン下落による先の見えない損失の膨らみだ。
時期同じくして日本では、「もうかると言われて」という事故米騒動。事故米の流通経路の解明状況をメディアで見ていると、なんだかサブプライムローンで起こったデリバティブ(金融派生商品)によって気付いたら高格付けの商品(良い商品)にお化粧されていた構造にそっくりで驚愕した。そもそもの本質的な内容、資産に注目せずに外見だけで判断していたツケがまわってきたということだろう。
医療現場でインターネットサービスしている我々にも同じことが当てはまる。現場の医療設備、ドクターの・スタッフの資質、料金の透明性等、の内容を見ずに外見が良いホームページをいくら制作しても、長期的にみたら必ず患者さんに不利益を被る事に繋がってしまう。
メディウィルでは、絶対にそうしたことが起こらないために次の3つのことをサービスを進める上で最重要視している。
① 必ずドクター自身の言葉で診療理念、具体的な症例をまじえた診療内容を書いて頂く
② ドクター・スタッフの人格、倫理観分かるようなプロフィールを必ず書いて頂く
③ 現場の雰囲気、医療設備の状況が分かるような撮影を必ずして頂く
サービスを提供する上で、外見ではなく中身を磨いていく姿勢を貫き通したい。
祝スタジオLIANE1周年
いつも撮影でお世話になっているスタジオLIANEの湯山社長が開業1周年のご報告にお越しになりました。
1周年記念で作ったてぬぐいを頂きました。ありがとうございます。
社長さんも1年で見違えるように経営者っぽくなられ、多くの苦労を乗り越えて1周年迎えられたことを多くの人に感謝しているとのお話を伺いました。
しかも、何故こんなに打たれ強くて、図太い(良い意味で)のかということも、中学の頃から大学まで陸上で本格的にトレーニングされていたお話を伺って納得しました。何だかメディウィルの関係者には、体育会系の人が多い気がします(笑)
いずれにしましても、1周年おめでとうございます。カメラマンの勝又さんも、いつもいつも出張撮影して頂いてありがとうございます。お陰さまでいつも素敵な現場の写真をサイトに活かせるので、多くの患者さまに雰囲気を伝えられています。湯山社長も、チームワークを強固にしてご活躍下さい。
今後とも宜しくお願い致します。
北島選手の手記
世界の北島選手が、10月号の文芸春秋にアテネから北京に至るまでの苦闘の全てを書き下ろしていました。
その中で印象的だった内容が、2005年~2006年の最悪の状態でマスコミに叩かれまくった時の平井コーチとの関係でした。
~一部抜粋~~
そしてそんなときでもじっと黙って僕を待っていてくれたのが平井コーチでした。調子が悪い時も、いちいち「どこが良くない」と指摘するわけではなく、一緒に悩んで一緒に辛い思いをしてくださる。僕が我慢している時は、何も言わず一緒に我慢してくださる。それが僕に対する平井コーチの期待と信頼の証でした。
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北島選手が平井コーチに出会って12年。まさか自分がオリンピックに出て金メダルを取る事になるとは思っていなかったとの話の通り、人生において平井コーチのような人に出会えたことは運命であり財産なのだろうなと思います。
僕も平井コーチのようにお客様やスタッフが悩んでいるときは一緒に悩み、喜びを一緒に分かち合えるような存在になりたいですね。
伝えたいこと
インターン4期生が参加してはや折り返し地点。皆、徐々にではありますが成長し、良い目になってきた印象がして頼もしいです。
そんな彼らに少しでも自分が感じている重要なことを伝えようと、毎週1冊の本の課題を出して月曜日に感想文書き&各自意見発表ということをしています。
1週目: Google誕生
ITバブル以降に低迷していたインターネットビジネスを復活させたGoogle経済圏の出現によって、メディウィルのような事業主のビジネスチャンスが生まれたということを伝えたかった。
2週目: ビジネス頭を創る7つのフレームワーク
現在ベストセラー作家の勝間さんが、ビジネスで役に立つフレームワークを分かりやすく解説した最近の作品。頭で思いついたアイデアを他人に分かりやすく伝え、理解してもらうために必要なフレームワークを身に付けることの重要性を伝えたかった。
3週目: 朝令暮改の発想
セブンイレブン創業者の鈴木さんが常に会社全体に浸透させている95の仕事のポイントをまとめた本。仕事の基本動作の重要性を伝えたかった。
4週目: 佐藤可士和の超整理術
楽天のロゴ、ユニクロの新規プロジェクト等を手掛けるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を博しているアートディレクターの佐藤氏の本。デザインというアーティスティックと思われる仕事の進め方も、クライアントの話をよくヒアリングし、論理的にものごとを進めているということを伝えたかった。
5週目: 失敗学のすすめ
東京大学で教鞭をとっている畑村先生が多くの失敗事例を示しながら失敗から学ぶことの重要性を書いた本。自分も含めて若い人間は、多くのチャレンジをして失敗し、同じ失敗を繰り返さないように失敗から学ぶ仕組みを作ることの大切さを伝えたい。
最終週: ユダヤ人大富豪の教え
本田健さんという30代半ばでセミリタイアした人が提唱している「新しいライフスタイル」の原点となる本。世の中の職業には大きく4つのジャンルがあることを学び、それに対して自分がどのような生き方をしたいのかを考えて欲しい。
経営者という職業柄もあって、月に15冊~20冊の本は濫読するのですが、いざ将来性のある学生にどのような本を薦めたらよいのかというのは悩みどころでした。結果的には、今回参加した学生それぞれの特徴を活かせる本を選択していったような気もします。
いわゆる大学で学ぶような内容というよりは、より実践に役に立つ書籍が中心になっているのは、できるだけ早く現実社会で求められていることを感じて欲しいと思ったからかもしれません。
いずれにしても、人生においてプラスになり、人に薦めたくなる本にもっと巡りあいたいなと日々思います。
ポニョの裏話
大ヒット中の「崖の上のポニョ」に関して、先日コンテンツ会社に勤める友人から奥深い話を聞きました。
ポニョを見た人しか分からない点は誠に恐縮ですが、ポニョの話の中のいくつかの場面を通じて、宮崎駿監督が、死後の世界、輪廻、魂の不滅等の哲学的なテーマを投げているということです。
例えば、
・ポニョの本名(フジモト(ポニョの父親役)がポニョを呼ぶ名)・・・ブリュンヒルデ。北欧神話で、「戦死した兵士を天国へ導く存在」とのこと
・以下読売新聞での、ポニョの作曲家久石譲のインタビューより
「死後の世界、輪廻(りんね)、魂の不滅など哲学的なテーマを投げかけている。でも、子供の目からは、冒険物語の一部として、自然に受け入れられる。この二重構造をどう音楽で表現するか。そこからが大変でした」
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_ponyo_20080731a.htm
・ポニョと宗介がスープやサンドイッチをあげた、赤ん坊と一緒にいる女性は、「大正時代の女性」(映画パンフレットに記載)
こうした観点に気付く友人の洞察力もさることながら、宮崎監督が子供向けの映画の中に込める哲学的なテーマの思いがあるということに猛烈に感動してしまいました。
大ヒットしたゲームにも裏のテーマがあったりするそうで、クリエーターの方々の創造力には脱帽します。
僕らの商品・サービスでも表向きのテーマと、奥深い裏のテーマの二重構造を持つ厚みを増していきたいなと思いました。
シンガポールがアジアNo.1?
シンガポールの一人当たり国内総生産(GDP)が、2007年に日本を抜いたという国際通貨基金(IMF)の調査結果が注目されているようです。
シンガポールは人口400万人程度、国の面積の広さは東京23区と同じくらいのため、人口密度は世界で2番目だそうです。また、他民族国家で中華系、マレー系、インド系を中心とした人達がいます。公用語は英語なので、中国語(マンダリン)と英語が重なったいわゆるシングリッシュな発音が印象的な国です。
食事はホッカーセンターと呼ばれるフードコートが主流で、そこでは様々なメニューが食べられます。僕が大学生の休学中にシンガポールで2000年に半年程度働いていた時は、豚の三枚肉をご飯にのせた上にたっぷりと汁ダクのカレーをかけた「ぶっかけ丼」が好きでよく食べていました。
そんなシンガポールでは、事務所の奥にベッドをおいてもらい事務所で寝泊りしていました。朝起きると事務所、寝る時も事務所だったので、社員とはとても仲良くなり週末にはセントーサ島というリゾート地に行きビーチバレーをよくやっていました。また、一人の時には近くのプールバーでビリヤードにいそしみ、次から次へとくる対戦相手と勝負することが何よりの楽しみでもありました。
その当時からシンガポールの政策は国際的評価が高く、今では税制面でのメリットが高いこともあり、世界中のマネーが集積するフィナンシャルディストリクトも更に発展しています。昔の同僚がシンガポールで金融ビジネスをやるなど、益々身近になってきている印象を持っています。
足の引っ張り合いで前に進まない日本の政策を見ていると、21世紀ではシンガポールが益々アジアの中心になることは間違い無さそうです。



